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大阪で働く法務パーソンのはなし

法務×MBO(続き)

結局昨日は、MBOが得意でない私がどんな部門目標を立てたのか書けなかったので、

今日はちゃんとそこまで書き切りたいと思います。

私の仕事

どんな目標を立てたかを書く前に、勤務先での私の、というか、法務の仕事を説明します。

上場企業の中核事業会社に所属している私は、親会社の法務と中核事業会社の法務を兼務しています。

中規模の上場企業よろしく、法務部門は独立しておりませんで、私のボスは人事と総務も見ています。

その弊害は別の機会に譲るとして、そんな組織ですから、法務に関わるところは大体担当しており、契約書チェックや相談対応、知財管理、コンプライアンス教育などといったところがメインでしょうか。

感覚的には、契約書チェック:相談対応:知財管理:コンプライアンス教育:その他=3:4:1:0.5:1.5くらいの割合です。

リソースが間に合っていなくて、目の前の処理に追われている感じ。

メンバーに「目標を立てなさい」というのが忍びないです。

せめて、毎日の仕事をきちんとやっていることを評価できるようにしたい。

 

今年の部門目標

結局、このような部門目標にしました。定量で定めるのは、人事からの指令です。

  1. 契約書チェックと相談対応で前年比増

  2. 研修の実施回数又は参加者数で前年比増

  3. 外部セミナー受講 ●回/人

「日常の業務を誠実に、きちんとこなす」というのを評価してもらうには、

どうしたらいいのだろう?といつも思っているのですが、

答えは見つかりません。そこで、やむを得ず「対応件数」をKPIにしました。

 

法務にくる依頼は、5分で終わるものもあれば、何日も何か月もかかるものもあり、

どちらも「1」でカウントするのはかなり抵抗があるのですが、

「質」を定量で評価する方法が思い浮かばず、今年はこんな感じになりました。

前年の期初に比べて、メンバーが半減しているので、

前年を上回る件数を処理できたら、それはもう快挙といってほしいのですが。笑

 

毎日投げられる無茶振りになんとか対応してくれているメンバーに、

その行動が評価対象になるよ、と伝えたくて私にできた精一杯のかたちでした。

来年もこの手が使えるのだろうか・・・

 

MBOを導入していなかったときは

私は、新卒で法律事務所に入り、パラリーガルをしていました。

今はわかりませんが、当時のパラリーガルは、弁護士から依頼があって初めて仕事が生まれるし、

何か新しいことを始めるなんて、求められてもいなかった思います。

 

だから、期初に目標を立てるという発想はなく(多分)、

評価の際は、その半期で「もっとも頑張った案件」をいくつか自分で選び、

自己PR文みたいなのを書いて、一緒に仕事をした弁護士がフィードバックしてくれる、という形でした。

パラリーガルの使い方を心得ている弁護士もいればそうでない方もいるし、

優しい方もいれば手厳しい方もいらっしゃるので、

それがどの程度評価に影響していたのかは不明ですが・・・