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大阪で働く法務パーソンのはなし

MBO:部門目標→個人目標

昨日、一昨日と、部門目標のお話を書きました。

今日は、それを受けた個人目標の設定について述べたいと思います。

MBOって、ここのことですよね。前回まではタイトルをミスったかも。。

部門目標は個人目標に落とし込まれる 

当たり前のことですが、部門で立てた目標は、個人の目標に落とし込まれます。

私の場合、メンバーには、

「部門目標はこれだから、個人目標に落とし込んでね」

という感じで投げるのではなく、大枠は事前に打ち合わせることにしています。

メンバーにはそれぞれ役割分担というものがありますから。

 

翻って私の話。

私は一応管理職なので、「部門目標を達成したか」で測ればよいのでは?と

思わないこともないのですが、プレイングマネジャーなので、

自分も個人目標を立てるのだと納得することにしています。

 

一般社員の個人目標

そういった流れで上がってきた部下(一般社員)からの個人目標。

①上期の処理件数●件以上

②組織再編行為の円滑な履践

③研修●件以上の実施

 

①と③は、ダイレクトに部門目標に直結しています。二重マル。

①のクオリティを測れないもどかしさは、昨日までの記事のとおりです。

③に関しては、アンケートを実施するので、一応のクオリティの評価も可能です。

(しかし、コンプライアンスとか業務上必要な法令の研修は、

 業務に生かされてこそ意味があるはずなので、

 受講直後のアンケートだけで効果測定をすることには疑問を感じています。)

 

じゃあ②は?

上期は、グループ内で小さな組織再編が予定されており、

会社法の勉強にはちょうどいいだろうと、この一般社員をアサインしています。

このプロジェクトは、①では「1件」としかカウントしようがなく、

むしろカウントすらされない可能性があるので、

部門目標の達成には直接的に貢献しないものの、

本人が力をつける絶好のチャンスであり、

それが案件処理の効率化や質の向上にやがてつながるので、

まぁこれでよいかなと思っています。

 

法務は基本的に受け身

法務のミッションは、法的素養を武器に企業価値を守り、最大化すること、

スローガン?はビジネスのナビゲーターです。

経済産業省の報告書にも表れています。

 

www.meti.go.jp

 

企業価値を守る(いわゆるブレーキ役)だけでなく、

企業価値を最大化するためのナビゲーター、

つまり、目的地へより早く、かつ、安全に導くというミッションがある。

でもやっぱり、お声がかかって初めてミッションが果たせるんですよね。

 

大きな案件は、期中にやってくる。コントロールはできない。

やっぱり、期初にしっかり目標を立てるってちょっと無理あるって。。

 

私のボスは、いい加減に「適当」なので、予定が狂ったときには、

「まぁ、あれがあったしね。できてないけど、A評価でいいよ。」

と言ってくれて、不利にはならないようにしてくれるけど、モヤモヤ感が残ります。

 

他社さんは一体どうされているのでしょうか。。