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大阪で働く法務パーソンのはなし

コンプライアンス教育サポートツール

コンプライアンス教育は全社員に対して行わなければならないとか、継続して実施することが重要だとか、そんなことはわかっているのだけど、適度な量と難易度で毎回毎回ネタを作るなんて無理!

というのは、かなり多くの会社さんに当てはまるのではないでしょうか。

コンプライアンス教育に割ける社内リソースは限られている

我が社も、コンプライアンス教育の継続的な実施は重要と考えているものの、そのネタ作りを自前ですることは困難です。

我が社の場合、グループ子会社への教育も欠かせず、その従業員たちは現場仕事が基本でPCが個別に貸与されているわけではないとか、未成年もいるといった事情もあり、「パッと見てわかる」というお手軽さも必要でなおのこと。イラストを入れないと文字には目もくれないかも…という心配もありますが、「絵心がある法務パーソン」なんて、そういるものではありません。もしいても、コンプライアンス教育のイラストを描くことに時間を割くことは難しいし、絵心のあるなしにかかわらず、コンプライアンス教育に割ける社内リソースなぞ、極めて限られている会社さんが多数派のことと思います。

サポートツールは安価で手に入る!

そういうわけで、相当のニーズがあるのか、「コンプライアンス教育サポートツール」を提供してくれる会社さんが複数存在します。内容や効果を考えるとかなりおトクなので、ぜひおススメしたいです。

私が存じ上げているのは、ハイテクノロジーコミュニケーションズさんのこんぷろカスタムと、第一法規さんのこんぷらサポート便です。

いずれも、料金体系は定額(年額)で、他の定額のリーガルサービスに比較すればかなりお手頃(月額料金くらい)。こんぷろカスタムは、グループ会社への展開も格安で可能です。どちらもコンプライアンス教育のためのネタを提供してくださり(コンテンツは弁護士が監修)、イラストもダウンロードして活用することができます。我が社では、現在、このうち1社と契約しており、ご提供いただくネタを元に毎月コンプライアンス通信を作ったり、コンプライアンス研修のイラストに活用したりしています。

4コマ漫画やイラスト、時事ニュース、研修資料、クイズなど、様々なスタイルでネタを提供してくださるので、毎回スタイルを変えて発信することもでき、現場からの評判も悪くありません。私たちがコンプライアンス通信で目指しているコンセプト、「1分で理解できるコンプライアンス」に応えてくれていると満足しています。

取り上げられているコンプライアンスのネタは、マナーやモラルといったものから、下請法や著作権法など特定の法律までカバーされています。我が社では、春はコンプライアンスとは?といったネタを、その後は情報セキュリティや職場環境の維持改善、特定の業法など、その時々にあったテーマを選んでいます。

「やんわり」伝えるツール

漫画やイラストを取り入れることでコンプライアンス通信のハードルを下げているからか、「業務連絡だとお堅いので、コンプライアンス通信で取り上げてくれないか」といった要望をいただくこともあります。「これ系の良くないことがあったんだな」と全社にあからさまに知らしめるようなことはしたくない、「やんわり」伝えて啓蒙に生かしたい、という社内ニーズがあることを知りました。コンプライアンス部門としてはうれしいことです。

というわけで、コンプライアンス教育のネタ探しとイラストにお悩みの方は、ご紹介した外部のサービスをご利用になることをおススメします。