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大阪で働く法務パーソンのはなし

今年の目標は

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あけましておめでとうございます。

今年も、「どうしたらもっと良い法務であれるか」を考えていきます。

去年の目標は「社長に『法務は何と言っているのか?』と言わせる」

実は去年、「社長に『法務は何と言っているんですか?』と言ってもらう」という目標を立てていました。結果、社長がおっしゃったかどうか不明ですが、「そう言われたから」と聞きにきた依頼者はありませんでした。力不足。。

幹部の中には、まず社長に話をつけてから、「これをやることになった」と関係部署に話を持ってくる方があります。物事を確実に進める上では賢いやり方かもしれないのですが、いきなり聞かされるほうは寝耳に水。「お金頂戴」と言われる財務部門は困りますし、私たちも「大丈夫か?」と心配になります。そこは、社長やその周辺が「財務や法務に相談したんですか?」というべきだと思うのですが、残念ながらそういう発想にはならないらしい。

今年の目標は「社長に『法務の意見を聞きたい』と言わせる」

去年の目標も達成できたとはいえない中、今年は、「社長に『法務の意見を直接聞きたい』と言ってもらう」という目標を立てました。「法務は有益なインプットをくれる」というマインドセットを社長に持たせなければならないと考えたからです。社長が法務を使うベネフィットを知ってこそ、部下たちに「法務を使え」と言えるのだ、と。 

そして、この目標を達成するために、私たちのチームが去年のうちにまいた種。それは、飛び道具を使うこと。法務にふさわしくない行為かもしれませんが、「立っているものは親でも使え」の精神です。

ボスを飛び越える

私たちのボスは、法務機能の強化に強い関心があるようには思われません。そこで、私たちは、ボスを飛び越えて、社長の「相談相手」に私たちのASISとTOBEをお話することにしたのです。私たちの思いを社長にインプットしてもらおうと。

社長の相談相手というと、歴代の社長経験者が多いのかもしれませんが、我が社の場合は、完全に社外の方で、大企業での社長・役員経験者です。その方に我が社の現状とあるべき姿をお話したところ、あるべき姿に賛同していただき、ご自身の経験までお話してくださいました。

本当は、小さな成功体験を積み重ねて、「法務ってもっと早くからいてもらったほうが心強いな」と思ってもらうのがよいに違いないのですが、今回は禁じ手に近い手段を使いました。ボスを飛び越えてまでやったんだし、良い結果につながりますように…

チームの目標は

 

「法務の意見を聞きたい」と社長に言わせるというのは、私の個人的な目標です。

じゃあ、チームは?ということで、私たちのチームの目標を最後にご紹介します。

 ①処理件数前年以上

 ②コンプライアンス研修●回以上

 ③定型業務を減らす

ありふれた目標で、もっと良いKPIはないのかといつも思うのですが、日々の頑張りを評価する方法が「処理件数」以外に思い浮かびません。。研修は、チームのメンバーがすべきだと思い、やれる・やりたいと思っているので、少しストレッチな回数としました(前年より多い)。

最後に、近年、ボスから下りてくるのが「生産性向上」という指令。大前研一さんは「日本のホワイトカラーは生産性が低い」とおっしゃるのでまだまだ間接業務は削れるのでしょうね。。とりあえず、以下の書籍に従って、まずは私たちがやっている業務に全部名前をつけて洗い出し、それらが定型/非定型業務かの判定を行い、一つでも定型業務を減らすような活動をしていこうと思っています。

ボスからは、「無駄な業務を減らそうとして、自分たちでは当たり前すぎて難しいから、第三者を入れた方が良い」というアドバイスをもらいました。なるほど。