Legal X Design

大阪で働く法務パーソンのはなし

法務部員の目標

f:id:itotanu:20190813221333p:plain

我が社は今、上半期の評価の季節です。あわせて、下期の目標設定も必要。

ひよっこ管理職の私にとって、頭を悩ます苦しい時期です。

一時評価者に裁量なし

他の管理職のみなさんにもぜひ聞いてみたいことなのですが、私には一時評価というタスクが与えられているものの、被評価者の人事に関する裁量は一切ありません。

したがって、その人が昇進するのか、いつ、どんな部署に異動するのか、さらには自部門の人員計画だって知らされていませんから、被評価者の将来について下手なことは言えません。「何年目で昇格試験だよ」とか、「このあたりでジョブローテがあるからそれまでにはここまでできるようになろうね」とかいえたらもっとお互い実りがありそうなものの、そんな話をすることはできません。にもかかわらず、評価したり、目標設定の合意をしたりする権限が、果たして私にあるのか疑問です。。

法務の目標設定の難しさ

人事評価において、不公平感やえこひいきをなくし、納得感のあるものにするには、事前に明確な目標と評価軸を持つことが重要です。よって、できるだけ定量目標を持つことが推奨されるわけですが、法務はなかなか難しい。

以前にも書きましたが、本当は通常業務を確実にこなしていること、つまり、特に何事もなく日々すぎていることをしっかり評価したいのに、その指標の設定は困難を極めます。やむなく、「前期よりたくさん数をこなしたら…」といった目標にしてしまうのですが、法務の仕事は数が大事なのではない。まして「パフォーマンスがエクセレント」だという評価なんて、どうやってすればよいのやら。

これがコンプライアンスなら、年間計画に基づいて進捗させるとか、研修なら満足度が●点以上とか、まだやりようもあるのですが。

ちょっとストレッチかつ具体的な目標って?

目標を設定するときには、軽々達成可能なものや絵に描いた餅ではなく、少しストレッチで具体的なものであることがよいとされます。「山のてっぺんに登れ」ではなく、「あの電信柱まで走ろう」というような。

では、法務部員にとって、「ちょっとストレッチな目標」ってどんなものでしょうか?

ジュニアレベルなら以下のようなところかなと考えています。このまま目標にされると抽象的すぎて評価できないのですが…

  • 特定(一般的な取引契約)の契約書が起案・レビューできるようになる
  • 株主総会議事録や取締役会議事録などの会社法関係書類をドラフトできるようになる→最終的には組織再編行為の関連書類のドラフトまで
  • 外部弁護士を使うかどうか見極められるようになる
  • 研修の企画を自ら立てて開催までこぎつける
  • 少し大きな案件を外部弁護士と協力して進める

私自身の目標となると、私は何を目指せばよいのやら?

まずは、部下が自分たちの目標を達成できるように、というのはありますが、私個人のことで「××ができるように」みたいな目標を設定することはかなり難しいです。「予算●円取ってこれるように」とかでしょうか。笑

透明性の高い評価制度へ

外国では、360度評価など、評価をオープンにすることがあるといいます。

日本でも、給与を公表するとか、360度評価をするといった会社さん(GMOなど)もテレビでは観たことがありますが、実際にはほとんどの会社さんで上司による査定のみが実施されていることと思います。これは、「評価」することがまだまだ私たち日本人にとって難しいという表れでしょうか。

我が社でも、より納得感のある制度へと模索しているところですが、評価結果がオープンにならない限り、納得感を高めることは難しいような気もします。相対評価ですから。