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大阪で働く法務パーソンのはなし

部下の昇格試験結果が返ってきた

気づけば5か月ぶりの投稿です。 所属先では秋に昇格試験が行われるのですが、先日、うちのメンバーの結果が返ってきました。若干の違いはあるけど、弱みがほとんど一緒。 この人たちの弱みというより、私の弱みなのではないか・・・

依頼件数を数えてどうする?

契約審査の数を数えるか、それを目標や評価項目にするか、という話題について。 私は、何の意味があるんや?と問うよりも、数えることで何か意味がないか(「情報」にならないか)、そのためのよりよい数え方がないかを探し続けたいと思っています。ただし、…

弁護士とレピュテーションリスク

週末につぶやいたら、予想外に多くの方にリアクションいただきました。ありがとうございました。 顧問のアソシエイト先生、いつもうちのために汗をかいてくれて、多分優秀で、とても頼りにしてるのですが、唯一直してほしい点がある。それは、助言の最後にほ…

インサイダー取引防止のための社内ルール

みなさんの会社では、自社株の売買についてどのようなルールを定めているでしょうか。そして、そのルールは、どれくらい周知・徹底されているでしょうか。

第2線間のレポートラインが機能しない

グループ全体のガバナンス向上は、所属先の課題のひとつ。3線ディフェンスでいう第2線間のレポートラインを機能させることが、私のチームの課題(問題)です。

誰からどんな通報を受け付けるか

誰もやってくれないので、ちまちま内部通報制度の改善を探っております。 legalxdesign.hatenablog.com そして、何度も振り出しに戻ってしまうので、備忘メモ。

外部送信規律の対応いかに

2023年6月16日、改正電気通信事業法が施行されました。対応に当たられたみなさん、誠におつかれさまでした。正解がわからない中、担当してくれたうちのメンバーにも心からの労いを。

「顧問弁護士」の使い分け

私の所属先には、顧問契約を締結する法律事務所が3つあります。 案件の性質によって相談先を変えるわけですが、相談頻度や弁護士サイドの対応スタイルの違いがあったりして、「うまくやりとりできていない」と感じるときがあります。 お願いしているこちらが…

【本】私のおすすめ3冊:プレゼンテーションマインド編

最近諸々忙しく*1、自分もフル回転ゆえ指導に至らないところが生じております。「これではいけない、ちゃんと話をしよう」と思い、メンバーに伝えたいことを整理した結果、プレゼンテーションの心得を話そうという結論になりました。 そこで、関連書籍を読み…

部下を評価する準備

仕事に好き嫌い、得意不得意という感情は持ち込まないように心がけているのですが(でないとすごく手を抜きそうなので…)、「部下と良好なコミニュケーションをとる」「部下を評価する」というのが苦手です。終わったと思ったらまたすぐ来る…

コロナ規制明け株主総会

所属先も株主総会の諸々がほとんど終わり、やれやれ。 コロナ関連の規制がなくなった今年、各社はどのように対応されたでしょうか。

グローバル内部通報制度の実現可能性

新年度にする話題ではないかもしれませんが、いろいろありまして、グループの内部通報制度の改善を探っています。 希望は、国内外の窓口業務を一括で外注することなのですが、どうも難しそう。海外の通報を日本で受ける選択をしている企業は、「現地法令逸脱…

親会社監査役の子会社取締役会出席権

親会社の監査役が「情報収集のために取締役会に出させろ」といってきたら、受け入れなければならないでしょうか。

2023年の特定商取引法改正は法律だけじゃない

特定商取引法は法律の名前なので「法律の改正だけじゃない」は意味不明ですが、とにかく、今年の法改正の「厄介」がひとつ増えています*1。 特定商取引法の令和3年改正のうち、最後に残っていた書面交付の電子化関連が2023年の6月施行を予定していますが、急…

新入法務向けマニュアル

ビジネス法務2023年4月号の特集その1は「そのまま使える!新入法務部員向けマニュアル」で、「ビジ法ならではのオリジナルマニュアル」を目指したものだそうです。 ビジネス法務 2023年 4月号 [雑誌]価格: 1799 円楽天で詳細を見る 初日に渡すマニュアルなど…

【本】取引法務と会計・税務の勘所

先日発売されたこの本を読みました。 取引法務と会計・税務の勘所ーー法務・経理・税務担当者の基礎知識 [ 北村 導人 ]価格: 2640 円楽天で詳細を見る 感想を書くついでに、私が会計・税務周りで気にしていることを書いてみます。 本の感想をひとことで言う…

公益通報者保護法改正その後ー誰にどこまで公表する?

2022年の公益通報者保護法改正から初めて本決算を迎え、指針に従い運用実績の概要の開示にとりかかっています。みなさん、いったいどうされているんですかね。。

マイクロマネジメントで何が悪い

「マイクロマネジメント」はすごく悪いニュアンスで使われますが、私は自分はかなりマイクロマネジメントしてると思っています。 といっても、電話に出なかったら怒るとか、カメラを繋いだ状態で仕事させるとかではなく、メンバーの仕事ぶりをかなり細かく見…

2023年に施行される法令

毎年、その年に施行される法令を確認するのがうちのチームの習わしです(ただし、自分たちに関係がありそうなもの限定)。 去年が重たかったからか、今年はそこまで負担を感じないのですが、不気味な改正も。

組織目標の考え方

毎年、年末年始は「次の一年の組織目標・活動方針をどうするか」の素案を考える期間でもあります。私が素案を作り、メンバーに提示して仕上げるのがお決まりのパターン。でも、こういうのを考えたり説明したりするのは、得意ではありません。今日は、そんな…

2022振り返り

2022年の最終日がやってきました。 年始、「法務部門や人材がどのように熟達していくか探究したい」と大風呂敷を広げましたが、終わってみれば、回し車から出られないハムスターのような一年でした。

M&Aで法務はどんな経験を積めるか

「M&Aの経験は法務としてハクがつくらしいけど、実際には雑用みたいな仕事が多い」という趣旨のツイートを拝見しました。「たしかに」と感じる面も大いにありますが、M&Aだから経験できることもやはりあるのでは?じゃあそれはどんなものか? 自分の経験から…

それは「ジョブ型雇用」か

冬季賞与の季節になりました。値上げをしても原材料高騰分を吸収できない厳しい時期ですが、一般従業員には従来の賞与が確保されやれやれ。

訂正印が手間だ

というのは当たり前なのですが、「だから、重要性が低いところは一方の押印だけで訂正してしまってよくない?」と聞かれると、どうでしょうか。

修正したときのファイル名の作法

最近、社外の方と書面のラリーを短期間で何度も繰り返すことがあり、相手に送るときのファイルの名称をどうしたものかと感じました。 おそらく何周もしている話なのですけど…

下請取引における電磁的記録の提供

自社では、下請事業者との取引に自社指定システムを用いることがあるのですが、そのシステムでのデータ提供を3条書面と同視できるか検討してみました。 結果、最初の一歩でつまづいた。。自社が使おうとしているシステムは、「電磁的記録の提供」方法をクリ…

どうすれば法務に優秀な人材を集められるか

所属先では「人材の確保・育成」が経営上の重大リスクに置かれていて、「プロフェッショナル人材」を育成するようお達しが出ています*1。 そんな中、法務人材の確保について他社のお話を聞いたり、自分で考えたりする機会があったので備忘メモ。この類の話は…

認証を取りに

久しぶりに登記事項証明書へのアポスティーユ認証が必要になり、手順を改めて調べました。いつの間にか、法務局での押印証明が不要になりましたね…(キャリアがバレる)

社内規程の「あたりまえ」がわからない

「社内規程の管理は法務」という企業も珍しくないですが(「管理」とは何ぞ?)、所属先では法務以外が担当しています。なので、普段は社内規程に関与せず、行き詰まったときのみ相談がきます。 社内規程が年々カオスになっていくのは我が社だけでしょうか…

「経営陣」と「法務の専門性」の意味を教えて欲しい

忙しくて後回しにしていた上期の自己評価。 評価項目に、「組織のビジョンや中期計画を描いているか」「経営陣とコミュニケーションをとっているか」みたいなものがあって、遠い目になりました。奇しくも「経営法務人材」に関する話題がtwitterで賑わってお…