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大阪で働く法務パーソンのはなし

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

社外取締役の役割

先日、取締役会運営の新しい実務と題したセミナーを受講しました。 取締役会運営は、商事法務をはじめとするセミナー運営会社さんで定期的に取り上げられるテーマですが、帯に短し襷に長しというか、幅広に基礎をさらうものが多く、アドバンスクラス的なもの…

M&Aのアドバイザーの選定と報酬

公正なM&Aの在り方に関する指針案がパブコメに付されています。 www.meti.go.jp この指針案は、MBOや従属会社の取得といった、株式取得者と一般株主との間で利害が対立しうるようなM&Aでの進め方を提案するものであり、もちろん重要性という意味で看過でき…

事後的に識別力を喪失した商標を取り消す方法

前回の記事 で、もはや一般に品質表示語として認識されているような言葉であっても、すでに商標登録されている場合、事後的に識別力を喪失したからという理由だけでは登録は取り消せず、よって、実務上は、その語を使いたいときには、ほかの要素とくっつけて…

品質表示語と商標

先週は、司法試験や弁理士試験の短答試験がありました。 近年は民法や知的財産法分野で大きな改正があり、受験生のみなさんは大変ですね。 知的財産法は改正が頻繁な分野ですが、今のところ法改正では対応できない、実務上厄介な問題があります。

新任管理職研修で伝えるべきこと

先日、今年新たに管理職に昇格した従業員に対し、研修を実施しました。 本当は半日くらいみっちり、なんなら少人数制で行いたいところですが、さすがにそこまでの時間はもらえません。 限られた時間の中でなにを伝えるべきか、この数か月間考えた結果、今回…

ロゴの管理

前回、グループ会社の産業財産権の保有・管理方法を取り上げましたが、その管理項目のひとつ、会社やブランドロゴの管理について今日は書きたいと思います。 法務部門でロゴ管理をしている会社さんはかなりレアのようで、他社さんのお話はなかなか伺うことが…

グループの産業財産権管理

このたび、新たに事業ドメインを広げるにあたって会社を設立しました。 その事業ドメインで生じる産業財産権をどのように保有・管理していくかを検討しなければならないのですが、他社さんはどのようになさっているのでしょうか。 あるべき姿は2通り考えられ…

資本関係と商号(名称)の使用

大型連休の後半、青森県へ旅行に行っていました。 青森で改めて考えたこと。それは、本体の「冠」(ブランド)はどこまで使用を認めてよいものかということです。 きっかけは、我が社の取引先(特約店的な存在)と思われる会社さんが我が社の名前を使って「X…

民法改正に伴う契約書ひな型見直しのための書籍

連休も明けて、いよいよ大きな仕事に着手しようかという気分になっています。 契約書ひな型の見直し。改正民法対応ですね。 手始めに、参考書籍などを集めてみました。

法務と監査

今日は、法務と監査をテーマに。 結論を先に書くと、「ポジションは違えど、大きな目的は同じ。監査はもっと法務の手を借りるべきではないか?」と考えています。

グループガバナンスの強化(法務編)

過去に記事で触れたとおり、経済産業省のコーポレート・ガバナンス・システム研究会第2期では、「グループガバナンスの在り方」を検討されていて、その実務指針案が公表されています。(余談ですが、この研究会のメンバーの豪華さには圧倒されます。ちゃんと…