Legal X Design

大阪で働く法務パーソンのはなし

2021-01-01から1年間の記事一覧

2021振り返り

早いもので2021年が終わろうとしています。静かな時間を持つために、少し振り返ってみようと思います。

「一般消費者」はどこにいるのか

商品の表示チェックは、私たちのチームの主要な仕事のひとつです。めったにはありませんが、起案者である開発チームとぶつかることもあります。このとき、AでもBでもないC案を見つけることができずに苦しむことが多いです。

もらった名刺は誰のもの?

今日は、あまり真面目に考えたくない話です。でも、みなさんどうしているのか聞きたい話題でもあります。それは、名刺にまつわる個人情報のこと。

組織の格上げ

来年から、私が所属する法務部門の名称が変わるそうです。格がワンランクアップするとのこと。

危機対応トレーニング、そのとき法務は

所属先では、忘れたころを見計らって危機対応のトレーニングを行っています。今回は、久々に外部の協力も得てメディア対応のトレーニングを行いました。 実際に危機が起きると、「法務としてやること」が色々あるはずですが、トレーニングでは終始情報整理に…

取引先が減資したらいつから下請法を守ればいい?

取引先が近日中に減資を行い、当社との取引が下請法の対象になることになりました。現在の支払サイトは60日より長いので、短縮しなければならないのですが、改めて考えると一体いつから下請法に従えばよいでしょうか。

電子契約はどこに保存する?

先日、電子帳簿保存法の準備は大丈夫かしら…と呑気なことを言っていました。 legalxdesign.hatenablog.com しかし、ファイナンスチームの話を聞いていると冷や汗が出そうです。電子契約の利用を簡単に認めるべきではなかったか。。

賃貸借と転貸借

転貸借のトラブル相談がありました。 「親亀がこけたら小亀もこける」は、賃貸借でよく言われる言葉ですが、親亀に乗っかっている小亀には、親亀がこけたかどうかを判断するのは難しいです。本当にこけるときみたいに、景色が変わったらよいのですが。

稟議とは何か

先週は、弁護士ドットコムさん主催のLegal Innovation Conference〜法務DXの壁を越えろ〜で電子契約の導入がなかなか進まない会社=所属先のお話をさせていただきました。私以外の実話も複数紹介され、「他社のうまくいっていない話」を聞けるめったにないチ…

破産と相殺

取引先の破産について、このブログでも何度か書いたことがありますが、改めて「何をいつまで相殺できるのか」という質問があり、整理してみました。 そういえば、コロナ禍になって、まだ破産や営業停止の相談は受けていませんでした。

電子帳簿保存法の改正と個人情報保護法

ただいま、電子帳簿保存法がアツいですね。フィン&リーガルテック企業主催のセミナーはもちろん、Peatixなどでも「電子帳簿保存法」のワードをよく見かけます。 だいぶ前からわかっていたし、来年1月施行なので、この時期に準備が完了していなくて大丈夫か…

締結者本人に電子契約をクリックしてもらえないときの対処法

電子契約を利用し始めて戸惑う「あるある」に、「電子契約って、誰が承認のクリックをしたらいいの?」というものがあります。 「そりゃ、契約締結者本人でしょう」といいたいのですが、そう簡単な話ではありません。

東芝の3分割リリースの狙い

先週金曜日、東芝が3つの独立会社に再編を行うことがニュースになっていました。さらに、ジョンソン&ジョンソンも、コンシューマー事業を分社化するそうです。 このような再編が「異例」だとか、「最近加速している」だとか解説するニュースもあったのです…

EDIや請求書発行システムは契約の代わりになる?

BtoBでは、日常の受発注や請求書のやりとりをシステム上で行うことがあります。ある部署の人から、「このシステムを契約書代わりに使ってもよいか」と質問を受けました。

子会社の不正・懲戒処分に親会社として関与できること

子会社で不正があった場合、親会社としては何ができ、あるいはすべきなのでしょうか。

リーガルリスクの見直し

私のチームでは、毎年リーガルリスクのカタログとマップを見直しています。 と言いながら去年はコロナを言い訳にサボってしまい、今年は2年ぶりの見直し。結構な変更になりました。

政治家にお祝い・差入れしたい

法務たるもの、「来る者拒まず」で、困っているならどんな相談にも応ずるべし という精神で仕事をしていますが、苦手はもちろんあって、そのひとつが政治資金関連です。私(法務)に聞かないでくれ…!といつも思う。今回も困りました。。

ID連携と個人関連情報の第三者提供

個人情報保護委員会から改正法関係の資料がひととおり出て、弁護士事務所や企業による改正対応セミナーの山もひとつ越えた感じの10月末。セミナーで学んだことを生かして、ようやく改正対応に本腰入れました。 しかし、のらりくらりやってきたツケがまわり、…

コーポレートガバナンスを船にたとえる

CGコードの要請等に基づき、毎年役員向けに研修を行っています。今年は、コーポレートガバナンスをテーマに外部講師を招いてレクチャーをしてもらったのですが、評価が今ひとつ・・・

商業登記電子証明書を手に入れた

先日、子会社の取締役会議事録の電子化が実現しました。 legalxdesign.hatenablog.com そしてこのたび、商業登記電子証明書も手に入れました。「こんなに大切なものをこんな感じで管理してていいの!?」と驚いています。

改正公益通報者保護法対応リストを作ってみる

某大手事務所の弁護士さんが「9月中に出る予定」とおっしゃっていたので、首を長くして待っていた公益通報者保護法の「指針の解説」が10月13日にリリースされました。 率直に言って、ほぼ予想どおりであり、通報者としては物足りない。経営側としては、厳し…

会社のPRに自分の顔や声を提供するのは従業員の義務?

ここ数か月、ある人材開発企業が主催する研修に社命で参加していたのですが、「今後の営業活動のためにこの研修のPR動画を制作するので出演してほしい。」という依頼がありました。 丁重に断ったのですが、普通は受けるものでしょうか。。

電子契約を利用するために電子契約

電子契約未導入の当社でも、相手方の意向により利用が着々と増えています。大企業だと、「電子契約での締結に協力してほしい。具体的にはこういう手順でお願いします。」という丁寧な案内文をつけてくださるところも多くあり、勉強させていただいています。 …

不正を防ぐコンプライアンス研修

「最近、不正が増えているのでコンプライアンス研修をしたい」 子会社から、そんな相談がありました。 詳しく聞いてみると、「懲戒処分を受けて『こんな大事になると思わなかった』という社員が続いたので、『不正をしたら人生を棒に振る』と伝えたい」との…

我が社のルールはどこにある?

最近、当社では新しい「××宣言」が制定されました。情報セキュリティのルールも変わりました。しかし、こういったものは社内規程と認識されず、規程管理部門の管理の手が及びません。結果、「最新版はどこ?」「そんなルールあったの?」となります。 ルール…

「内部公益通報」とハラスメント相談

今年度下期のチームの課題2本柱は、①改正個人情報保護法対応と②改正公益通報者保護法対応です。 個人情報保護法はかなり重たいテーマですが、こちらは他のメンバーにも馴染みがある業務なので、分担も可能です。一方、公益通報者保護法・内部通報制度は、中…

実質的支配者情報リスト制度は利用すべきか

法務省から、実質的支配者情報リスト制度の創設がリリースされました。 www.moj.go.jp 今のところあまり話題になっていないように感じるのですが、これ、利用した方がいいんでしょうか?もっといえば、22年1月31日以降速やかに法務局に提出したほうがいいの…

議事録の電子化を実現

取締役会議事録を電子化しました。といっても子会社の話です。作成から一両日中に議事録が完成するのには、感動すら覚えます。

求人票と採用試験をつくる

当社はこれまで、新卒の専門職採用はしてきませんでしたが、諸般の事情で急遽法務で専門職採用をすることになりました。求人票と採用試験を作らねばなりません。初体験です。

オンライン研修をするなら【応用編】

前回の記事では、この1年半くらいの経験をもとに、オンライン研修に取り組むならまず注意したいことをまとめました。 legalxdesign.hatenablog.com 今回はさらに一歩進めて、より効果的なオンライン研修にするための工夫のご紹介です。私がすでに取り組んで…