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大阪で働く法務パーソンのはなし

2022-01-01から1年間の記事一覧

2022振り返り

2022年の最終日がやってきました。 年始、「法務部門や人材がどのように熟達していくか探究したい」と大風呂敷を広げましたが、終わってみれば、回し車から出られないハムスターのような一年でした。

M&Aで法務はどんな経験を積めるか

「M&Aの経験は法務としてハクがつくらしいけど、実際には雑用みたいな仕事が多い」という趣旨のツイートを拝見しました。「たしかに」と感じる面も大いにありますが、M&Aだから経験できることもやはりあるのでは?じゃあそれはどんなものか? 自分の経験から…

それは「ジョブ型雇用」か

冬季賞与の季節になりました。値上げをしても原材料高騰分を吸収できない厳しい時期ですが、一般従業員には従来の賞与が確保されやれやれ。

訂正印が手間だ

というのは当たり前なのですが、「だから、重要性が低いところは一方の押印だけで訂正してしまってよくない?」と聞かれると、どうでしょうか。

修正したときのファイル名の作法

最近、社外の方と書面のラリーを短期間で何度も繰り返すことがあり、相手に送るときのファイルの名称をどうしたものかと感じました。 おそらく何周もしている話なのですけど…

下請取引における電磁的記録の提供

自社では、下請事業者との取引に自社指定システムを用いることがあるのですが、そのシステムでのデータ提供を3条書面と同視できるか検討してみました。 結果、最初の一歩でつまづいた。。自社が使おうとしているシステムは、「電磁的記録の提供」方法をクリ…

どうすれば法務に優秀な人材を集められるか

所属先では「人材の確保・育成」が経営上の重大リスクに置かれていて、「プロフェッショナル人材」を育成するようお達しが出ています*1。 そんな中、法務人材の確保について他社のお話を聞いたり、自分で考えたりする機会があったので備忘メモ。この類の話は…

認証を取りに

久しぶりに登記事項証明書へのアポスティーユ認証が必要になり、手順を改めて調べました。いつの間にか、法務局での押印証明が不要になりましたね…(キャリアがバレる)

社内規程の「あたりまえ」がわからない

「社内規程の管理は法務」という企業も珍しくないですが(「管理」とは何ぞ?)、所属先では法務以外が担当しています。なので、普段は社内規程に関与せず、行き詰まったときのみ相談がきます。 社内規程が年々カオスになっていくのは我が社だけでしょうか…

「経営陣」と「法務の専門性」の意味を教えて欲しい

忙しくて後回しにしていた上期の自己評価。 評価項目に、「組織のビジョンや中期計画を描いているか」「経営陣とコミュニケーションをとっているか」みたいなものがあって、遠い目になりました。奇しくも「経営法務人材」に関する話題がtwitterで賑わってお…

他社法務と対峙する

あるプロジェクトで、他社の法務部門やアドバイザーと長い時間一緒に仕事をする機会に恵まれました(もちろん利害が相反する立場で…)。 他社法務とご一緒すると、一緒に参加するメンバーが「あっちの会社のほうが成長できそう」と感じないか不安にもなりま…

パートナーシップ構築宣言と振興基準

「パートナーシップ構築宣言」をご存知でしょうか。 私は不勉強で最近までよく知らなかったのですが、これに参加するといいことがあるそうで、当社も出すのだそうです。

会社分割と労働者保護

「ザ・事業」ではなく、ある事業に関する契約の束を別の会社に動かしたいときがあります。そんなとき、選択肢として、①会社分割、②事業譲渡、③契約上の地位の移転、④既存契約終了&新規締結か、の4案くらいが考えられ、法務的なPros/Consを聞かれます。 結論…

今年も下請調査 2022

今年の下請調査対応も終わりました。 www.shitaukechousa-oya.go.jp 毎度結構負担なのですが、他社はどう対応されているのでしょう。法務で世話しすぎだろうか…

新人育成に悩む

小規模法務が新しいメンバーを複数迎えててんやわんやしています。 legalxdesign.hatenablog.com 「思うようにはいかない」と頭ではわかっていても、実際そうだと「指導方法が悪いのか」と悶々としてしまいます。

有償支給品がボツに

これまでよく起きなかったと思うのですが、第7波でついに「製造委託先のライン停止」が発生し、発注していた製造がキャンセルになりました。 しかし、うちからの有償支給品はすでに納入済み。「これ、請求してもいい?」と聞かれました。

新入メンバーを観察して思う

なかなかハードな毎日を過ごしているのですが、その理由のひとつに「新人が複数きた」というのがあります。小規模法務なので、冷静に考えてめちゃくちゃチャレンジングなことをしている…

●●さんに関する情報を提供してほしい

おかげさまで引き合いが続く我が社の法務チーム。最近は、個人情報の提供をせがまれて困りました。たとえば、次のような相談です。 被通報者に、内部通報窓口に通報された内容を通報者に無断で開示してよいか 取引先に、関係する個人との関連契約や取引実績…

聞かなきゃ教えてくれないの?

長年やってきた事業で「これってそもそも許認可がいるのでは!?」と冷や汗をかくことが立て続けに発生しました。 今日のエントリーは、一見弁護士等専門家への不満のようですが、自戒を込めたものです。

私が悩んだ契約書業務と解決プロセス(ビジネス法務2022年8月号)

ビジネス法務2022年8月号では、「25社の経験に学ぶ 私が悩んだ契約書業務と解決プロセス」という特集が組まれています。外資系を含む超大手企業からベンチャー企業まで、とにかく数で圧倒されました。 ビジネス法務 2022年8月号[雑誌] 中央経済社 Amazon

倉庫業ってなんだ

「自社が占有する建物に他人の所有物を保管する場合、外形的には倉庫業にあたり、営業倉庫の登録が必要になるのでは?」という話が、数年に1回ほどの割合で社内で話題に上がります。

複数キャンペーンの景品規制

当社では、景品規制に関する相談が結構あります。 「こういうキャンペーンをやりたいが、景品表示法上問題がないか」「こういう場合は景品の上限はいくらか」といった質問です。指導や措置命令に熱心な消費者庁にあっても、景品規制の処分が表沙汰になること…

「秘密保持契約の見方」ワーク

久しぶりにじんましんが出るほど多忙なのですが、忙しいのは重なるもので、ただいま新規の研修を立て続けに実施しています。 そのひとつが、企画部門向けの「秘密保持契約の見方」ワークです。数か月前にオーダーいただいていたものがやっと納品できました。…

公示前に政治資金規正法と公職選挙法をおさらい

参院選の公示日が事実上決まったようです。 このタイミングで、某社による国会議員後援会への酒類の無償提供が明るみになり、うちの社員たちの関心も高まっていそうなので、「会社でできること」を整理しました。 ひとことで言えば、「よくわからん」です。。

インボイス対応と独禁法・下請法

当社では、来年開始されるインボイス制度(消費税の適格請求書等保存方式)の準備が本格化しているようです。適格請求書発行事業者の登録番号の取得も完了し、これからお取引先にご案内しようとしているらしい。

done:改正公益通報者保護法対応

半年以上かけて検討してきた、改正公益通報者保護法施行に伴う内部通報制度の見直し対応がやっと終わりました!

配属者へのトレーニングのいろは

法務の仕事は基本的にはOJTで覚えてもらいますが、当社では配属直後にいくつか座学講義を始めてからOJTに入ってもらいます。はじめは頼める仕事も限られるし、教える側もつきっきりというわけにもいかないため、最近は自学自習タイム(ワーク)もかなり増や…

広告表示チェックはどこまで?

ビジネス法務2022年6月号では、「広告ガバナンス強化に対応する 業界別 広告表示規制の勘所」という特集が組まれています。 ビジネス法務 2022年 06月号 [雑誌]価格: 1699 円楽天で詳細を見る

社内公募体験

慢性的なリソース不足で、ついにチームの時間外労働が社内上限スレスレになり、社内公募を出してもらえることに。その選考を終えました。

特定商取引法の改正で最終確認画面をチェックする

2022年の6月は、改正公益通報者保護法だけでなく、改正特定商取引法の施行も控えてます。 申込書面やECサイトの最終確認画面の確認がひととおり終わってやれやれなのですが、現行と比較してみると、なかなか検討するところがありました。