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大阪で働く法務パーソンのはなし

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ロゴの流用を見つけたら

久しぶりに知財の話題です。地方の事業所に勤務する従業員から、「当社のマークを使っている無関係の企業がある」と情報提供がありました。 送られてきた画像を見ると、確かに当社のマークと同じ色・レタリングで、当社を知っていれば、うちのマークがベース…

電子契約の導入が遅々として進まぬ

勤務先で、一部電子契約を導入したのが2019年頃のこと。それから2年たっても電子契約が広がりません…PJがあって、メンバーはみんなやる気満々だというのに進まないとは、ちょっと考えにくい事態ですが色々と理由があります。

重要契約を締結したスタートアップが破たんしたらどうする?

子会社が、事業運営上重要な契約をスタートアップと締結すると言い出しました。技術はあるのかもしれないけれど、率直に言って、経営状態はかなり不安定です。 「もし、会社がダメになって、サービスを受けられなくなるのは困る!なんとか利用継続を契約で縛…

「第三者の知的財産権を侵害していない」保証条項の修正案

週末、こんなツイートが。デザイナーさんのお気持ちもわかるのですが、こう言われると発注側は「怖くて頼めません」となりそう… 通常のデザインの仕事でもコンペでも契約書や要項にしれっと「提出するデザインが第三者の権利を侵害していないことを保証する…

海外子会社からライセンス料を取る

海外子会社の事業が軌道に乗り、黒字化するのはとてもうれしいです。しかし、日本の税務当局からは虎視眈々と狙われています。移転価格税制って、厳しいですよね…(当局の目が)

特許出願にやきもきする

自社の商品で使用している同種の技術が特許出願されていることに気づいたら、どんなアクションをするべきでしょうか。

流行語の出願と権利行使

先週、商標「ぴえん」の出願が話題になっていました。 www.j-cast.com J-PlatPatで出願を確認しようとしたけれど、確認できず…もしかして、早々に取り下げられたのでしょうか。記事の画像を見る限り、カバンや被服ににこの商標(顔文字6つと「ぴえん」のセッ…

Googleの画像検索フィルタ

Googleの画像検索の新しい機能に、クリエイティブ・コモンズライセンスで絞るというものが追加されたそうです。Bingにも同じ機能があります。 blog.google

特許に追いかけられる

最近、特許の質問が続いてあたふたしました。特許は法律と技術の理解がないと評価できないから、文系の道を突き進んできた自分には苦手な相談…という方が多いと思います。我が社メンバーはみんなそうです。でも、相談が来たからには受けて立てねばなりません…

知的財産活動調査に取り組む

政府の調査は年中あると思いますが、当社の法務では、なぜかこの時期かなり立て込んでいます。直近で対応しているのは、知的財産活動調査、模倣被害実態調査、委託元との取引に関する調査…といった感じ。子会社のものも対応するので、回答の主体を混同してお…

登録商標の対価の相場

消費財を扱っていると、商標の問題に結構出くわします。主には次のような問題。 他人の登録商標(類似してそうな場合を含む。以下同じ。)を使いたい 自社の登録商標を使わせたい さて、その適正対価あるいは相場とは、どれくらいなのでしょうか。

「アマビエ」独占問題

電通が「アマビエ」を商標出願し、一転取り下げたことが先日ニュースになりました。 「使用予定がなくなった」というのが電通からの発表だそうですが、俄かに脚光を浴びた妖怪の名前を独占使用しようとしたことに対する批判を浴びての対応かもしれないという…

商標審査の直近の変化ーついに日本も審査厳格化?

ここ最近、商標関連の驚くべき困ったニュースが2つありました。 ①早期審査に変化あり ②類否判断に変化あり

同業他社さんがやってきた

先日、同業他社さんがわざわざ東京からご挨拶にお見えになり、商標の取扱いについて意見交換させていただきました。その会社さんは、業種の枠を越えて、様々な会社さんと商標に関する意見交換をなさっているといいます。すごい。

商標の早期審査とデザイン案

商標出願では、一定の場合に「早期審査」を申請することができます。早期審査とは、審査待ちの行列に並ばず、ファストパスを使うようなイメージです。

中国の商標審査

最近、中国に出願していた商標で拒絶査定を受け、地団駄を踏みたくなるような思いをしました。ほかにも、ブランド関連でいくつか判断に迷う事件があったので、まとめて記録しておこうと思います。

特許庁のユーザー評価調査

先日、特許庁から連絡があり、商標審査のユーザー評価調査の協力依頼を受けました。国でありながら、ユーザーの意見を聞いて改善に取り組もうとする姿勢は素晴らしいと思います。 調査自体は毎年実施されますが、調査対象者は出願数上位者から選定されるらし…

事後的に識別力を喪失した商標を取り消す方法

前回の記事 で、もはや一般に品質表示語として認識されているような言葉であっても、すでに商標登録されている場合、事後的に識別力を喪失したからという理由だけでは登録は取り消せず、よって、実務上は、その語を使いたいときには、ほかの要素とくっつけて…

品質表示語と商標

先週は、司法試験や弁理士試験の短答試験がありました。 近年は民法や知的財産法分野で大きな改正があり、受験生のみなさんは大変ですね。 知的財産法は改正が頻繁な分野ですが、今のところ法改正では対応できない、実務上厄介な問題があります。

ロゴの管理

前回、グループ会社の産業財産権の保有・管理方法を取り上げましたが、その管理項目のひとつ、会社やブランドロゴの管理について今日は書きたいと思います。 法務部門でロゴ管理をしている会社さんはかなりレアのようで、他社さんのお話はなかなか伺うことが…

グループの産業財産権管理

このたび、新たに事業ドメインを広げるにあたって会社を設立しました。 その事業ドメインで生じる産業財産権をどのように保有・管理していくかを検討しなければならないのですが、他社さんはどのようになさっているのでしょうか。 あるべき姿は2通り考えられ…

知的財産権の価値

韓国で三菱重工さんの資産が差し押さえになったというニュースが今週ありました。 差押えになったのは、商標権と特許権とのことで、約8,000万円相当だそうです。 太平洋戦争中の「徴用」をめぐり、韓国では去年11月、三菱重工業に賠償を命じる判決が確定し、…

立体商標

私は、知的財産法を専攻して大学院に通っていました。 現職では主要な割合を占める業務ではないので、学問としても実務としても「かじって」いる程度ではありますが、興味を持って注目しています。