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大阪で働く法務パーソンのはなし

愛用のペンとノート

 

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私は昔から文房具が好きです。新しい文房具が買えるとなると、とてもワクワクしてしまうし、用もないのに文具店に行って衝動買いすることも珍しくありません。

自分のチームメンバーを見渡してみても、文具にこだわる人が多いように思います。高価なものを使っているとかではなくて、自分の好きなもの、自分のスタイルに合うものを使っているみたい。配属後に私が最初にいうことは、「メモ魔になれ」なので、必然的に職場環境を改善するようになるのかもしれません。

私は、持ち物にこだわることはいいことだと考えます。「なんでもいい」という人は、起案する書面も「わかればいい」という思考になる可能性が高いと思う。なんでもこだわりだしたらしんどいので、バランスも法務パーソンには大切です。

今日は、私が仕事をする上で気に入っているペンとノートを。

PILOT フリクションポイントノック04(ブルーブラック)

常に携帯していて、月に1回替え芯が必要になるくらいの使用頻度です。

www.pilot.co.jp

フリクションポイントが出る前は、普通のフリクションボールを伊東屋のホルダーに入れて使ったり(これは今でも使いますが重みがあって◎)、フリクションボールスリムを使ったりしていましたが、今はほとんどフリクションポイントを使っています。

「なめらかな書き味」が売りのとおり、やはり書きやすい。言語化が難しいのですが、フリクションボールよりもインクの量が多めに適量で紙なじみがいいです。

色はブルーブラック一択。「黒は思考を閉じさせる」と本で読んだのがきっかけなのですが、その本が何で、誰が書いたのかも忘れてしまったので、信憑性は不明です。。

MDノート<A5>方眼罫

仕事用のノートは、事業会社に転職して以降、ずっとMDノートの方眼を使っています。外資系コンサルではA4ノートを使うとか本で読んだ気もするけれど、持ち運びもあるのでA5です。

www.midori-store.net

紙は厚み・はりがあって摩擦もしっかりで、「書いている」という満足感が得られます。176ページと厚さがありながら180度しっかり開くので書くのにストレスがありません。私の場合は半年くらい持ちます。高級ノートの部類ですが、その中ではリーズナブルではないかと。

ノート(というより紙)は他にも良いものがたくさんあって、違うものに変えようかな?と思うこともよくありますが、180度しっかり開くのが代えがたく、仕事に関してはずっとこちらを利用しています。使用中はレザーのノートカバーをつけますが、使用後に同じ真っ白な表紙のノートがずらりと並ぶのが心地よいです。

以前は、これまた何かの本で読んだのを真似て、タイトル・事実・コメントとノートを3つのブロックに分けていたのですが、うまく書き分けられなかったのでやめました…余白を十分にとることは心がけています。

リーガルパッドと鉛筆@法律事務所

弁護士事務所にご相談に行くと、弁護士が黄色いレポート用紙みたいなのを抱えて入ってこられることがよくあります。

あの黄色い用紙は「リーガルパッド」と呼ばれ、私は法律事務所勤務の人以外で使っている人を見たことがありませんが、文具店でも売っています。

弁護士が使うから「リーガルパッド」なんだろうと想像していましたが、やはりアメリカで法律家が使っていたところから広まったそうです(伊東屋のサイトより)。
私も事務所時代は、ノートでなくリーガルパッドを使っていました。

法律事務所では、案件にはすべてコードが振られ、コードごとにオフィシャルなファイルが必ず作成されます。主担当は、そのオフィシャルファイルにやりとりや作成した書面などをすべて保存していきます。主担当以外は、必要に応じて自分専用のファイルを別に作って、そこにその案件資料などを保存します。
案件のファイルを見れば、聞いたことや調べたことなどがすべてわかるようになっており、とても便利。そして、この方法をとるなら「自分のメモ」はそれとわかるように色がついていたほうがよいし、ファイリングできるよう書いたメモが切り取れるようになっている必要があり、リーガルパッドが重用されるのも納得です。

では会社でも…といきたいところですが、契約書チェックや相談ごとにファイルを作るのは現実的ではありません。なので、リーガルパッドよりもペラペラめくれる頑丈なノートに溜めていくほうが勝手が良い。

もうひとつ。法律事務所には、鉛筆が必ずあります。かくいう私も鉛筆愛用者でした。

www.tombow.com

入所したときは、「今の時代に鉛筆!?だっさ」と思ったのですが、先輩たちがサラサラとチェックしてくれたり、鉛筆で頭をつつきながら考え事する姿がカッコいいと思うようになり、真似するように。確かに書きやすいし、芯が折れることもなくストレスが小さい気がしました。

自動鉛筆けずり機がない今はさすがにシャーペンなのですが、時々恋しくなり、また鉛筆に戻ろうかなと思ったりします。