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大阪で働く法務パーソンのはなし

経営法友会でつながる

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最近、経営法友会で知り合った方と経営法友会の外でコミュニケーションする機会が続けてありました。法務部門は東京に集中しがちですが、大阪にも仲間がいて心強い限りです。

今回も自分で記事まとめを描いてみました。出来上がりはこんなですが、描くのにまだ数時間かかっております。。スケッチノートやグラレコについては、日高由美子さん、櫻田潤さん、清水淳子さんを勝手に師と仰いで勉強させていただいています。

経営法友会とは、法務担当者の情報交換の場

経営法友会は、「法務部門の業界団体」ということができ、上場企業であるか、会員企業の推薦があれば基本的に入会可能です。ウェブサイトには、以下のような紹介があります。

 

経営法友会は、1971年”企業実務法務担当者の情報交換の場”として発足しました。当会は法人単位の会員組織として企業内の法務担当者(法務・文書・総務・審査・監査等その所属部署名は問いません)によって組織されています。現在の会員数は1,200社を超え、特色ある専門家集団として、その声価を高めつつあります。

毎月発行の会員誌に新入会員の紹介コーナーがあるのですが、毎月必ず新たに加入される会社さんがありますし、むしろその数は増えているのではないかと感じます。

活動のメイン拠点は東京ですが、大阪部会もあるので、大阪周辺でも(数は東京に劣りますが)色々と面白い企画を立ててくださいます。

経営法友会は、つながりを作ってくれる

経営法友会に入会すると、有益かつ良質なセミナーを無料又は格安で受けることができます。最近は、ご理解のある講師のおかげで、会場に行かなくても動画をLIVE又は後日拝聴することができ、東京開催の講座にも触手を伸ばせてうれしい限りです。東京に進出するツワモノもいらっしゃいますが。

また、不定期で少人数制の懇談会が催され、これに参加すると特典がたくさん。参加者のみなさんと直接お話することができ、刺激をいっぱい受けられます。法務部員たる者、自社の話をするなんてけしからん!と考える人がいないとは言えませんが、率直に話してくださる方のほうが圧倒的多数です(懇談会に来ている時点でそういうマインドのはず)。話すほうも聞くほうも心得があるということかもしれません。

経営法友会は、業界を問わず同じ仕事をしている方が集まるので、自分と同じくらいの規模のところ、同じ業種のところ、同じくらいのキャリアの方、ただ気の合う方…と直接つながりを作ることもできます。

そうやって直接つながった方たちとは、こんなときはどうしてる?とリアルな相談をSNSや飲み会などでしてアドバイスし合ったりもします。たとえば、

 

ー契約書チェックはどういうルールで運用しているか?(全件チェックするか?)

ーグループ会社の支援をどうしているか?

株主総会ではどんな役割をしているか?

ーおすすめの弁護士は?

など。実際に弁護士をご紹介したこともあります。

法務は「手に職」

法務はまさに「就『職』」「転『職』」で、一度法務のキャリアを歩み始めると、その道を極める人が圧倒的に多く(会社もそれを望んでいる模様)、久しぶりに会うと会社が変わっていた…ということは珍しくありません。

法務は高い倫理観が求められる仕事です。その高い倫理観の源泉は、自らの良心と会社へのロイヤリティだと私は思っているのですが、わりとあっさり転職しちゃう。それでも仕事があるのは、ありがたいことですね。望んでスタートアップに行くなどのケースを除き、待遇が下がったという話も聞かないので、まさに「手に職」です。

現に私も、前職より今のほうが好待遇です。でも、現在はさらに法務の価値が認められ、もっと好待遇でヘッドハントのお申し出があったりもするんです。法務もかなり知られた仕事になりました。経営法友会の会員も増えるわけです。

つながりを糧にビジネス法務を支える、変える

ロースクールが開設されて弁護士が増える→弁護士として食べていけない人が出てくる→有資格者でありながら会社員になる人が増える→資格のない法務パーソンの先は暗い

と言われたことがありました。今でも、「これからの法務部門のトップは有資格者でなければダメだ」という考えは根強くあると感じますが、私自身は全く悲観していません。

欧米流の「契約書文化」がじわじわ浸透しているものの、長大な契約書を読み、使いこなす気にはなれない多くのビジネスパーソンにとって、また、ルールがあるのかないのかわからない新規事業を立ち上げないといけないイノベーターにとって、法務は頼れる存在だと思います。そして、仲間がやりたいことをやりたいようにできるように、さらには彼らの予想を超えてプレーできることを示そうと、法務パーソンは日夜奮闘しています。同じ気持ちで頑張っている法務パーソン仲間と励まし合いながら。