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大阪で働く法務パーソンのはなし

2019-01-01から1年間の記事一覧

同業他社さんがやってきた

先日、同業他社さんがわざわざ東京からご挨拶にお見えになり、商標の取扱いについて意見交換させていただきました。その会社さんは、業種の枠を越えて、様々な会社さんと商標に関する意見交換をなさっているといいます。すごい。

姓ー名か名ー姓か

公文書で日本人の氏名をローマ字表記する場合、「姓ー名」の順とすることとなったというニュースが先週ありました。民間企業にも推奨するかは、今後文部科学省で検討されるとのことです。

AI vs プロ@商標調査

商標調査対決「AI vs 弁理士」なるイベントが開催されるそうです。 AIと現役の弁理士が、商標出願に際して避けて通れない先行登録商標の検索、類否判断、識別力判断で競うという、商標実務に携わる者にとっては大変興味深いイベント。東京開催で観戦に行けな…

商標の早期審査とデザイン案

商標出願では、一定の場合に「早期審査」を申請することができます。早期審査とは、審査待ちの行列に並ばず、ファストパスを使うようなイメージです。

プラットフォーマーに対する公正取引委員会の指針第1弾

先週、デジタル・プラットフォーマーと個人情報等を提供する消費者との取引における優越的地位の濫用に関する独占禁止法上の考え方(案)がパブコメに付され、メディアでも取り上げられました。同時に、個人情報保護委員会もこの案に対する考え方を公表して…

暴力団追放マニュアルより「関係遮断方策」

以前の記事で、反社会的勢力であるかどうかの有効な確認方法がわからないということを書きましたが、私の上司が(タイミングよく)セミナーに参加し、最新の「暴力団追放マニュアル」なるものをもらってきてくれました。作成は、大阪府警と大阪府暴力団追放…

法務の情報処理能力

新しいメンバーのOJTをしたり、他社・他部署の方と話したりしていると、法務には知らず知らずのうちに確実に身につくスキルがあるのだなとつくづく感じます。それは、ひとことでいえば「情報処理スキル」です。

内部通報制度の信頼性を高めるには

前回、内部通報制度認証を取り上げ、現行制度下の取得には否定的な考えを述べました。 一方で、日本版司法取引制度が導入され、「従業員に会社が売られる」ことや「会社が従業員を売ること*1」も想定されるようになり、その対策として内部通報制度の充実を挙…

内部通報制度認証は必要?

今年から、内部通報制度認証(自己適合宣言登録制度)が始まり、伊藤忠商事(株)などを皮切りに、現在20社が登録されています。 私も、監査役から導入可否を検討せよと言われたので、審査項目を確認してみました。

法務部員の目標

我が社は今、上半期の評価の季節です。あわせて、下期の目標設定も必要。 ひよっこ管理職の私にとって、頭を悩ます苦しい時期です。

法務とWordスキル

法務に新メンバーが入り、OJTを行っているところですが、「法務に配属されたての方あるある」が「Wordに明るくない」ということです。今回も例にもれませんでした。

役務提供と下請取引

毎年7月あたりは、公正取引委員会と中小企業庁が下請調査を実施する時期です。 私の勤務先は毎年書面調査の対象となっており、法務だけでは回答できない内容なので、関係者が直近1年の取引について振り返るよい機会ともなっています。(結構面倒くさいですけ…

ハラスメント相談対応

我が社では、ハラスメントの相談対応は人事部門が担当するのですが、コンプライアンスは法務部門が担当であり、(多分)人事部門よりも信任が厚いので、こちらに初期的な相談が入ることがあります。

行動規範研修

現在、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)と行動規範に関する研修を行っています。 私自身は、経営者がどんな信念で会社を動かそうとしているのか、社会に価値を提供しようとしているのかは、勤務先を選ぶ重要ポイントですが、ほかの社員たちはどのよう…

一般職を考える

我が社では、総務と法務は同じ部署にあり、ボスは同じです。ついでに人事も。 そして、私たち法務部門は全員総合職ですが、総務は管理職を除いて全員一般職。 一般職って、何なんでしょうか。

役員の兼務 是か否か

先日の弁護士さんとのやりとりで、「特別の利害関係」に一層悩むようになっているのは、先週書いた記事のとおりです。

「反社チェック」はどうするの?

週末の芸人さんたちの記者会見は驚きでした。本日会社側の記者会見があるそうで、どうなっていくのか、部外者の私まで不安な気持ちになります。

契約書のグローバルスタンダード?

我が社は、いくつかの国に拠点を有しています。 事業領域はどこもほぼ同じですが、ビジネスモデルは同一ではなく、国によっては販売代理店のみというところもあります。 そして、それらの進出国には公用語が英語でないところが多いのを言い訳に法務マターは…

利益相反取引とか特別利害関係とか

CGコードやESGだとかが関係あるのかわかりませんが、この数年で取締役会運営に関する議論が活発になっている気がします。 その規律については、会社法施行以来基本的な変更はないし、会社法施行前後でも大きな変更はなかったように記憶していますが、事業の…

CISGを排除できていますか?

先日、クロスボーダー取引の経験が豊富な企業の法務部門や弁護士の先生方とお話する機会がありました。話題はCISGで、「契約書では、CISGは必ず排除している」とほぼ満場一致。 実際、あまり熱心に勉強しないという方が多数派と思われますが、CISGを完全無視…

取締役会議事録で使う印章は?

先日、子会社から、「社長は、取締役会議事録にはどのハンコを押せばよいですか?」という質問がありました。 悩んだことがなかったポイントですが、現実、当グループでは統一されていません。

ついに我が社に電子契約が!

ついに我が社でも電子契約を導入することになりそうです。 以前、「電子契約で締結するらしいですが良いですか?」と聞かれて、「もちろん!どんな感じか見せて欲しい」と頼んだら、「利用規約の同意画面をポチっ」だったという、周回遅れを演じていたのに… …

グループ・ガバナンス・システムに関する実務指針

先月末、グループ・ガバナンス・システムに関する実務指針が策定されました。 www.meti.go.jp トータル142頁と、大部すぎて全文を読む気持ちになれませんが(汗)、以前に公表された案から内容面で大きな変更はなさそうです。おそらく。

中国の商標審査

最近、中国に出願していた商標で拒絶査定を受け、地団駄を踏みたくなるような思いをしました。ほかにも、ブランド関連でいくつか判断に迷う事件があったので、まとめて記録しておこうと思います。

Office365を使いこなす

我が社では、グループウェアはOffice365を使用しています。 Office365にはOutlookや予定表の共有以外にも様々なアプリケーションがあり、プロジェクト管理を容易にしたり、紙資料の削減に貢献したりすることができるのに、これまではあまり積極的に使ってき…

他社の株主総会から学ぶ〜当日編

今週、他社の株主総会に出席してきました。勉強目的なので、業務時間中に行ってもいいよ、と言われてラッキー(管理職なので関係ないけれど…)。 私が行ってきたのは、自社の総会と同じ会場(ホテル)で開催される会社さん。宴会場も同じですので、大変参考…

特許庁のユーザー評価調査

先日、特許庁から連絡があり、商標審査のユーザー評価調査の協力依頼を受けました。国でありながら、ユーザーの意見を聞いて改善に取り組もうとする姿勢は素晴らしいと思います。 調査自体は毎年実施されますが、調査対象者は出願数上位者から選定されるらし…

身元保証書は何のため?

我が社では、採用時に身元保証書を提出してもらっています。 内容は、①入社者が社内規定等を遵守して業務にあたることを保証する、②入社者が万一会社に損害を与えた場合、連帯して損害を賠償する、ということ。この身元保証契約も、個人根保証にあたりますの…

保証条項の見直し

先日、チームのメンバーが債権法改正関連のセミナーに行ったら、講師には「モタモタしててはいけません!もう来年春に迫ってますよ!」と叱咤され、知り合いの他社さんからは「事業部のヒアリングが終わって、チェックリストも作って…」と周回遅れを痛感させ…

他社の株主総会から学ぶ〜準備編

6月となり、6月総会の会社さんの招集通知が届いています。 最近は、集中日解消で総会日が前倒しになるばかりか、招集通知の発送時期も早期化しています。私はあまりお手伝いしていないので、傍から見ているばかりですが、担当部署は大変そう。しかも、今年に…